双方向通信(ネットワーク・マルチプレーヤー) と VR |
今回は Web ・デジタイズ等の話題から少しはなれて、リアルタイムな双方向通信の話題を中心に学習・実習する。
ネットワークを利用する利点は色々あるが、その1つに複数ユーザによる共同作業が考えられる。小さな組織であれば、一ヶ所にあつまって共同して作業を行うことは普通のことである。しかし、組織が大きくなってきたり、不特定な相手だったりした場合に、参加者を一ヶ所に集めて作業することは困難でもありまた大きな出費も伴うことになりうる。これでは作業効率という面での共同作業の意味は失われてしまう。
こうした時こそコンピュータとネットワークが力を発揮してくる。近年注目されているビデオ会議システム等はこのような困難に対する解決策の1つだといえる。
オフィスなどで正式に使用する際にはグループウェアという共同作業を効率良く実行するための専用ソフトウェアを用いる。このようなソフトウェアはデータベース管理や個人のスケジュール管理・部屋の管理まで行うことができる。
(メールの機能しか使用していないが、)LaMail もグループウェアの一つである(とされている)。
さて、仕事に関係しない共同作業の例は鬼ごっこのような遊びの中に見られる。
他の例としては、コンピュータゲームの世界での、いわゆる”対戦型”とよばれるネットワークゲームがこれにあたる。このタイプのゲームでは複数のコンピュータ間でデータを交換して作業を行い(ゲームをし)つつ結果(ゲーム画面)を反映させる。
パソコンに限らないが、人間同士のコミュニケーションを楽しむ(負けたときの悔しさや勝ったときの喜び)対戦型のゲームが一番面白い(サッカーとかもそうか?)。
そして、インターネットは手軽にそして世界中の人達と対戦することを可能にした。ゲームには言葉は要らない(パソコンとネットワークとある程度のマナーがあればよい?)のでコミュニケーションの初歩としてはいいかもしれない。
以下の教材の実習に参加者するユーザは学内であれば(基本的に)どこに端末を使用しても良い。
注意
- 今回使用する教材は全てサーバが必要なものである。サーバが停止された状態では利用できない。
- 授業を受けている他の学生に迷惑をかけてはならない。
学生間では手軽さから Web ペースのチャットが流行っているようだが、インターネットの世界には IRC というチャット専用のサーバが存在している。Microsoft Chat はその IRC にアクセスするクライアントソフトの1つである。
手順[スタート] -> [プログラム] -> [ユーティリティ] -> [Microsoft Chat] とたどり、Microsoft Chat を起動する。
接続先のサーバ・チャットルームを指定するダイアログが開く。接続先サーバが wsserv でチャットルームが #Japanese_Chat になっていることを確認し、[OK]ボタンを押す。
サーバに接続されるとすぐにチャットが可能な状態になる。
右上にチャットの参加者一覧が表示される。
メッセージは左下のエリアに書きこむ。1行入力し、リターンキーを押すとメッセージが送信される。
Microsoft Chat はメッセージに適当なキャラクタの表情を追加してくれる。
右下の丸い円盤の部分を用いて表情・動作?を変えることができる。またキャラクタを変更することもできる。
インターネットを利用した電話(テレビ電話)
CU-SeeMe はコーネル大学により、NetMeeting は Microsoft により開発された簡易テレビ会議システムである。インターネットに接続された世界中のユーザとリアルタイムで動画・音声・文字を交換することができる。
テレビ会議システムは、ネットワーク上の会議だけではなく、遠隔地医療などにも応用されようとしている。詳しくは別紙。
Quake(クエーク)はアメリカの ID ソフトウェア社のオンライン・マルチプレーヤー対戦が可能な3Dアクション・シューティング・ゲームである。世界中に熱狂的なファンがおり、トーナメントも開催されている(過去には優勝商品が車(フェラーリ)というのもあり、こうしたゲームで生計を立てている人もいる)。
かなり残酷なゲームで、教育上問題があるのかもしれないが、本学のシステムに影響を与えることなく動作する本格的なゲームであるので、実習に利用することにした。
実習手順
ゲームが保存されているネットワークドライブの割り当てをおこなう。