1999年度のマルチメディア論の授業は終りました。 この授業のページは参照用の資料として保存しているものです。最新の情報・資料は江上の授業ページで。
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MPEG画像について


 
資料として利用できれば画質は2の次だとおもうのだが、MPEGの画質についてコメントした学生への答え
 

すべては情報量

きれいな画質を手に入れるためにはそれだけ大量の情報を扱わなければならない。
 
データ転送量の観点から
 
現行テレビの画質をデジタル圧縮(MPEG2)で作成しようとすると 4〜9Mbps の情報伝送が必要となる(4〜9Mbps  ということは 0.5〜1.1Mbytes/sec である)。
   ↓
基礎論 II でも学んだとおり CD-ROM 1枚は 650Mbytes である[ここ]。
   ↓
CD-ROM に 1Mbytes/sec で動画を録画したとすると・・・ 650秒 = 約 11分
   ↓
これでは資料として役に立たないので、画質を落として長時間録画することになる。
 
表示画面サイズの観点から
 
これも基礎論IIで説明したが大きな動画を表示させるためにはそれだけ多くのコンピュータ資源を必要とする。
 
標準的なコンピュータの全画面を使って動画を表示させようとすると非常に大きな負担となる
 
1024(横) x 768(縦) x 3(色) x 30(コマ) = 70778880 〜 67Mbytes/秒
 
十分早いコンピュータ(加速機能付のビデオカード)でない限り難しい
 
きれいな画質を手に入れるのは(現在の技術では全然)難しくないし、一発芸ということであればそれもいいだろう。
 
が、多くの場面で日常的に使うためには画質を犠牲にしてデータ量を抑える必要がある。
 
 
( DVD 等が設置されたら改善しよう)
 

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