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花粉は酸・アルカリなどほとんどの化学
薬品に侵されず 王水(金や白金を溶かす)
にも溶けないほです。

先生と生徒の会話>
生徒A 金を溶かすような溶液でも溶けない
なんてすごいな!
生徒B 形も保存されるなんて構造も丈夫に
できているんだね。
先生 でも堆積物の中で圧されているから、
いくら小さくてもだんだん扁平に
なって、薄いものになってしまうの
で、できたてのままでは保存されな
いし、ある植物では花粉の膜がとて
も薄くて、それ程強くない酸やアル
カリ性の水溶液で溶けてしまうもの
もあるんだ。
生徒A 一番強いのはどんなものですか?
生徒B 逆に一番弱いのは?
先生 一番かどうかはわからないけど、強い
ものとしては構造が単純で小さいもの
やしっかりとした構造をもっているハ
ンノキ属や厚い膜を持っているケヤキ
属やニレ属も強そうだね。
花粉を作っている物質(スポロポレニ
ン)の含量の多い物にはシダ植物のヒ
カゲノカズラやアカマツ、シナノキが
あるね。
逆に薬品処理で溶けてしまうものには
クスノキ科の花粉があって、自然状態
でも簡単に分解されると考えられてい
るんだ。

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