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稲が作られてきた歴史

 前のグラフは樹木の花粉の記録から、森の変遷をさぐりまし
た。次に、その森の変化に大昔の人々がかかわってきたことを
説明しましょう。栽培されてきたイネの花粉を、同じ仲間の雑
草などから見分けるのは、とても大変な作業ですが不可能では
ありません。中村純博士が、その表面の状態から区別する基準
を作り精度を高めてきました。下のグラフにはイネの花粉を他
のものと区別していませんが、地面に向かって増加しています。
おそらく、この増加には昔のひとびとが水田を広げてきた影響
を受けているのです。そのとき、森の横綱の樹木が減りマツが
増えて来ました。マツは生長が早く荒れた土地には素早く侵入
してきます。
 水田の開発とともに、周辺の樹木も切られて人が森を利用し
てきた結果です。

 

 

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